春は宴会の季節。
3月は送別会、4月は歓迎会、お花見。そして、5月はGWで宴会やお酒をいただく機会が多いですよね。
大勢が集まって、宴会となると、
“宴会メニュー、飲み放題付”とかを註文することも多いかと思います。
でも、この飲み放題というやつ。
飲み放題とかいいながら、実は選べる飲み物がかなり限られていたりしますよね。
ビール、チューハイ、焼酎(麦・芋)、日本酒(燗・冷や)、ワイン(赤・白)・・・。
ビールはいいとしても、焼酎や日本酒、ワインに至っては種類が違えば味わいもかなり変わってくるもの。
それをひとくくりにしてしまっては、
「ワインは次の日に頭が痛くなる」とか、
「日本酒はあの匂いがどうも・・・」って声が出てきても仕方ないですよね。
でも、ホンモノのワインや日本酒はそういった悩みとは、実は全く無縁なのですよね。
日本酒(燗・冷や)・・・これで終わってしまっては、何と勿体ない・・・。
そんなホンモノの日本酒と、繊細な料理。
その二つのマリアージュが堪能出来るお店、谷町4丁目にある、
“酒肴 和亭”さんに行って来ました。

この5月から、土曜日のディナータイムも営業を始められた、和亭さん。
この日は、カリスマ日本酒営業マンの
“宿谷さん”をお招きしての、日本酒の会。
今回第19回を迎える日本酒の会のテーマは、
“先取りの初夏の味と名残の春の味。そして純米酒”。
和亭店主のなごみちゃんが作る、渾身の料理と、日本酒スーパーセールスマン宿谷さんが扱うお酒、
“杉錦、八兵衛、そして花垣”のマリアージュが存分に堪能出来る、スーパーコラボレーションですね。
今回登場するお酒の一部をご紹介・・・。

これらのお酒、プラスαを冷で、そして、料理とお酒の相性により、温度を変化させた燗で楽しみます。
まず、最初のお酒、八兵衛の山廃純米が注がれ、先付けである、鯖のちまき寿司が運ばれてきました。
笹の葉で丁寧に包まれた鯖のお寿司。

5月ということもあり、ちまき。
季節感バッチリですね!(端午の節句は過ぎてしましましたが)
ちまきを解いていくと。

笹の葉の香りがとてもいい感じの、鯖のちまき寿司が出てきました。
この会に参加した方の感嘆の声が聞こえます。
〆具合も丁度良く、笹の葉の香りとしその香りが素晴らしい。
これがまた、八兵衛の山廃吟醸と抜群のマリアージュを奏でます。
最初から、
「やられたなぁ(^^)」って感じです。
お店に行って、最初にいただくものってすごく大事ですよね。
その一品に、心を奪われると、もう魔法にかかったようなものです。
テンションが上がり、「次は何が出るのだろうか!」とワクワクする気持ちがどんどん出てきますよね!
さて、次はお造りが続きます。
泉州産のフカ。これを和亭特製の白ポン酢でいただきます。

これ、旨味がいいですね!
ひょっとしたら、ふぐの刺身、てっさよりも美味いのでは?
これに合わせるお酒は“杉錦純米吟醸”

一升瓶を持って、“どや顔”なさっているのが、日本酒スーパーセールスマンの宿谷さん。
宿谷さん曰く、
「私は日本酒だけを、1年365日飲みます」とおっしゃられています。
でも、みなさん、ご覧になってわかるように、極めて健康な方ですよ!
日本酒を飲むと頭が痛くなるなんて話、冗談でしょ?って感じです。
要は、ちゃんとした日本酒を正しい飲み方で飲むこと。これが大切なのでしょうね。
そして、お造りをもうひとつ。

太刀魚の焼霜造り、菖蒲盛り。
太刀魚の甘み際立つ味わいです。それにしても、盛りつけの演出、素晴らしいですね!
口替わりには、泉州産真鯛の塩焼き、豆乳豆腐水茄子のすり流し。
つる菜、ビーツ、ランプフィッシュの卵。

こういうのって楽しいですよね。
八兵衛の純米吟醸の味わいが料理をより深く、際だったものに演出していきますよ!
そして、焼き八寸。

お皿の上がものすごく賑やかでしょう。
いさぎ蕗巻き焼き、紅白手綱、茗荷黄身寿司、バター南京、独活の辛煮の松葉刺し、沢蟹の艶煮、守口大根酢漬けです。
どれも丁寧に作ってあって、見た目も美しく、そして味わい深いです。
これはどんどんお酒が進んでしまいます。
そして、煮物。

泉州産舌平目と加賀太胡瓜。
丘ひじき、白髪葱、パブリカ、蛇の目ラレンです。
え、この舌平目がのっかってる台って、胡瓜なのですか?
一見、大根に見えるこれ、加賀太胡瓜といって、加賀野菜を代表するものだそうです。
(加賀野菜のHPは
コチラ)
これに合わせるお酒は“杉錦 玉栄”。

ラベルの桜色がほどよい酔い心地を演出しているようにも見えますね。
次の一品は、何と肉料理。

何でも、最近お肉と日本酒のマリアージュに抜群のソースを生み出すのに成功したのだとか。
泉州産の厚切り玉葱の上に牛サイコロステーキ。
周りには、スナップエンドウと浅葱を。
美味しい魚と日本酒のお店和亭で味わう牛ステーキ。
このソースが本当に美味しい!
良く研究なさっていると思います。
そして、油物。

鱧の香梅東寺巻き、ヤングコーン。
そして、一番手前にある、この緑色の物、何だと思いますか?
ワカメ?いえ。 何かの海草?
普通はそう思うでしょ?
これは、京都宇治田原のお茶の葉なんですよ。
このお茶の葉の天ぷら、これ面白いですよ!
サクッとした歯触りの後、口の中で咀嚼していくと、ゆっくりと、なおかつ華やかにお茶の香りと味わいが広がっていくのです。これは初体験です。
なんでも、この料理を出したくて、先日わざわざ宇治田原の茶園を訪ねていったのだとか。
ご馳走の字の中に
“走”が入っていることの意味、感じました。
料理はこれで終わり。
そして、ここからは自慢の珍味を楽しみます。

左上から、“自家製イカの塩辛”、“鯖のなれ寿司”、“納豆みそ”、“自家製からすみ”、“クリームチーズの味噌漬け”です。
なんでも、この納豆みそ、外国人のお客様も召し上がることが出来たとか。
いい味わいでしたよ!
お酒は今までいただいた物で好きな物を、好きな温度でどうぞ!とのこと。
珍味を味わうので、和亭さんでは食事中には出てこない、原酒、
“花垣 山廃純米の無濾過生原酒”も出てきましたよ。

ここ、酒肴和亭さん、確実に進化していますね。
素材にこだわり、盛にこだわり、マリアージュにこだわり抜く。
私達がこの日に過ごした素晴らしい時間の陰には、とんでもない努力とこだわりがあるのを、垣間見た気がします。
季節を五感で満足させていただける料理と日本酒。
次回来店するときも楽しみですね。
【酒肴(しゅざかな なごみてい)和亭】
住所:大阪市中央区鎗屋町1-1-10山大ビル1F
MAP電話:06-6949-4753
営業時間:11:30~13:15 、18:00~23:00
定休日:土、日、祝
お店のHPは
コチラ※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認して下さい。
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- 2011/05/27(金) 13:11:03|
- 和食
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