一年の中で、年末年始の今頃って、飲みに行く機会が一番多いですよね?
忘年会が終わったと思ったら、お正月で、乾杯!
年が明けて初出で乾杯!
得意先の新年会、友達同士で新年会、会社の同僚と新年会で乾杯!!
乾杯といえば、何で乾杯することが多いですか?
やはり、
「ビール」と答える方が多数でしょうね。
乾杯のビールのあと、もう少しだけビールを飲み、そのあとは何を召し上がられますか?
チューハイ、レモンサワー、カクテル、梅酒、焼酎、ワイン・・・。
みなさん、
日本酒は召し上がられないですか?
え?次の日に残るからちょっと・・・。
あの独特の匂いが苦手・・・。
そんな声が良く聞こえてきますよね?
でも、
真面目に作ったホンモノの日本酒を正しい飲み方で楽しむと、二日酔いになることはまずありません。そして、
ホンモノの日本酒は変な匂いがすることもありません。真面目に作ったホンモノの日本酒。
二日酔いにならない正しい日本酒の楽しみ方。
それらを存分に楽しめるお店が、大阪の谷町4丁目にあります。

一見、居酒屋のように見えるこのお店。
ところがその中身は、新鮮な旬の魚と美味しい日本酒がいただける、
本格的な和食のお店なのです。
そして、こちらのお店のもうひとつの特徴は、
料理一品に対してそれに合う日本酒を1杯、オススメの飲み方で提供していただけることです。
ですので、今まで冷やしてしか飲んだことがなかった吟醸酒を燗で飲めば、こんなにも美味しくて、
料理にピターーっ合うものなのか!を体感できるお店でもあります。
そんな、
酒肴 和亭(しゅざかな なごみてい)さんに、年始の旬を味わいに行って来ました。
ここのお店の特等席は、店主なごみちゃんの包丁さばきが目の前で見られるカウンター席。
しかも、こちらのお店は、今年から
全席禁煙。料理とお酒に味わいを邪魔する煙草の煙の心配がないので安心して楽しむことが出来ます。
この日もカウンター席に座らせていただき、料理とお酒のマリアージュを堪能させていただきました。
カウンターの上には、本日のお品書きが置いてあります。

でも、こちらのお店では、お品書きを見て注文するより、おまかせのコースを注文する方が絶対にお得です。
(私は、いつもおまかせなのでこのお品書きを真面目に見たことがないほどです(^^;))
コースにすると、料理とそれに合わせた日本酒がセットで付いてきます。
あ、一杯あたりの量は多くないので、女性の方でも心配はいりませんよ。
この日の一品目、先付けは、
ホタテの焼霜 グレープフルーツと金時人参のソースです。
グレープフルーツと金時人参のソース。
何かフランス料理のような感じですね。一口いただくと、
ソースのさっぱりした甘さとホタテ貝の甘さのベクトルがバッチリあっていて、ものすごく美味しいです。
そこに、この日本酒、繁桝で有名な福岡県の蔵、高橋商店の“麹屋”です。

これ、一品目からやられました。
日本酒の旨味、酸味がホタテの焼霜と口の中でものの見事に調和して、双方のもつ旨味を増幅させていくのがよくわかります。
これを、
マリアージュというのですよね。
次からはお造りが出てきます。
最初のお造りは、烏賊とうに。お酒は神奈川県の丹沢山です。

何やら薄いベールに包まれて神秘的ですね。
中はこんな感じです。

早速、山葵醤油につけていただきましょう。

烏賊の甘みと、ウニの濃厚な甘みがお酒と良く合いますね。
次のお造りは、ヒラメです。

春の彩りの盛りつけが綺麗ですね。
ヒラメは肝ポン酢をたっぷりつけていただきましょう。

これ、ちょっと贅沢すぎますか?はい、言葉はいりませんはっきり言って、美味すぎます!
これには、鳥取県益田の扶桑鶴を合わせていただきます。

もうひとつ、お造りが続きます。
それに合わせるお酒が先にやってきました。

山口県岩国のお酒、獺祭です。
お造りは、今の時期めちゃくちゃ美味しい寒ブリを、さらに熟成して出していただきました。

器もすごくいい雰囲気ですよね。
この
熟成寒ブリを辛み大根と醤油でいただきます。

おー!これは甘い、そしてとろける、そのあとに旨味の大波がかぶさってきて、何とも言えない快感ですね!そして、この旨味と余韻が獺祭とものすごく良く合って・・・。
うーん、素敵なマリアージュです。
次は、大阪産(もん)の野菜、
田辺大根のステーキです。

この上にかかっている柚子胡椒、これもお店で手作りしているそうです。
これに合わせるお酒は福岡県のお酒、綾花です。

ところでこの“綾花”を醸造している、旭菊酒造さん、2010年の5月に蔵が火事になり、この綾花も在庫を持っているところがほとんど無いようです。
この記事を書いている時にも、インターネットショップの楽天やYahooショップなどでは、
軒並み在庫きれ状態でした。今となっては、貴重なお酒となってしましましたね。
田辺大根のステーキを堪能したあとは、焼き魚をいただきます。
太刀魚の塩焼き、河内蓮根、守口大根、大徳寺納豆添えです。

これには、福井の酒、九頭竜を燗酒でいただきます。

太刀魚って骨が多くて食べにくいから嫌だ!ってひと結構いますよね。
でも、この太刀魚は丁寧に骨抜きがしてあって、とても食べやすかったですよ。
そうそう、こちら和亭の店主なごみちゃんは、魚嫌いの人が何で魚が嫌いなのかを熟知していて、
その原因を取り払って、美味しいところだけが残っている魚料理を提供してくれますよ!
現に、鰻やアナゴなどの長い魚が苦手な人でも、こちらのお店でなら、美味しくいただけたという話を、複数の人から聞きました。これは、魚が苦手な人もここに来れば、目から鱗が落ちるかも!
そして、次は煮魚です。

この日の煮魚は、
金目鯛の煮付け、海老芋、黄蕪、梅人参、ほうれん草添えです。
上にのってる白髪葱がいいアクセントになっていますね。
合わせるお酒は、山形県の杉勇を燗酒で。

海老芋の上の金目鯛を燗酒で合わせていただく。
至福のひとときです。
そして、強肴
猪肉の蕗味噌炒めです。

これに、福岡県の酒、独楽蔵の玄を燗酒でいただきます。

この猪肉、蕗味噌と美味く合わさってか、全然臭みがありません。
それよりか、蕗味噌との相性がいいので、どんどん箸が進んでたまらなくなります。
猪肉と蕗味噌のマリアージュ。そして、そこに独楽蔵の燗酒が合わさって、3重奏マリアージュですね。
コースの最後は天ぷらです。
赤足海老とばってんなすを揚げていただきました。
これには、宮城県の一ノ蔵 金龍を冷やで合わせます。

この赤足海老、この海老がまた美味い!
車エビの匹敵、いや、それ以上かもしれませんね。甘みと旨味が凄いです。
そして、このばってんなす。
小ぶりですが、この茄子がまた甘くてめちゃくちゃ美味しいのです。
この黄金コンビの天ぷら、忘れることが出来ない美味しさですね。
こちらのコース、これらの料理に今ご紹介させていただいた(料理に合った)日本酒が付いて、
1人、6600円です。みなさん、如何ですか?
さらに、この日は少しサービスにこれも自家製のなれずしを味見させていただきました。

これ、一口食べて笑顔が戻らなくなりましたよ。
さらに、伏見のお酒、蒼空を合わせてみると・・・。

どっかーーん!
口の中で美味さ爆発!
これは新しい感動すら覚えましたよ。
こちら、酒肴 和亭では、
料理の美味しさ・日本酒の美味しさ・それらのマリアージュの素晴らしさを、
120パーセント堪能することが出来ます。
そして、こちらの店では、日本酒を飲むときに、一緒にミネラルウォーターをサービスしていただけます。
そうすることによって、日本酒と料理のマリアージュを食事が終わるまで、決して酔っ払うことなく、ほどよい酔い加減で楽しむことが出来ます。
日本酒、いつまでも酔う道具だけにしておくのは勿体なくないですか?ホンモノを味わいに、お出かけになってみませんか? 料理とお酒の関係をもっと知りたくなりますよ!
【酒肴(しゅざかな なごみてい)和亭】
住所:大阪市中央区鎗屋町1-1-10山大ビル1F
MAP電話:06-6949-4753
営業時間:11:30~13:15 、18:00~23:00
定休日:土、日、祝
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- 2011/01/27(木) 20:30:00|
- 和食
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