連日暑さが厳しいです。食欲も減退するほどの暑さですよね・・・。
こういうときは、やはり食べやすい冷やし系のものに手が伸びてしまいますよね。
ざるうどん、冷やしうどん、冷たいつけ麺、冷麺・・・。でも、そればかりだと体調が思わしくなくなってしますのですよね・・・。
はい、夏こそカレー!
あ・・・私の場合は一年中季節に関係なくいただいてます(^^;)
では、暑いときに熱いスープやシチューなど。
ところで、
スープとシチューの境界線は?具がたくさん入っているかどうか・・・。
いえいえ、具だくさんのスープって普通にありますよね。
クラムチャウダーとか、ミネストローネとか。
では、
素材が大きめに切られ、前菜ではなくメインディッシュとして食べられるものをシチューと呼び、
そして、シチューの方が長時間弱火で煮込まれ、汁がより濃厚で、スープよりも底の浅い器で提供される・・・。
うーん、これもいまいちパッと当てはまらないような・・・。
ま、そんなことはさておき、シチューって、外で食べるよりも、圧倒的に家で食べることの方が多いと思いませんか?
(ビーフシチューやタンシチューなどの高級品を除き)でも、何だか気になります、お店のシチュー。
何度か前を通っていて、気になる看板のお店があります。
“特製シチュー かね又食堂”ここ、天五中崎商店街から、少し入ったところにある食堂です。
一見、昭和の雰囲気がプンプンする普通の食堂。
でも、お店のテントには大きな文字で“特製シチュー”。
そして、こちらのお店の名物は、シチューうどん。
お店の前には、小さなメニューボードもありますよ。

本日の日替わり定食 みそ汁、選べる小鉢2種。
ささみフライ定食。
オムレツ。
煮魚定食。
あ、シチュー定食もある・・・。
はい。
気になってしまったので突撃します(^_^;)
引き戸を開け、お店に入ると地元の方らしきお客さんが3組ほど食事をしていらっしゃいます。
カウンター席の一番端っこに座らせていただきます。

まもなく、お店のお母さんが注文を聞きに来てくださいます。
「シチュー定食って、何が付いてるんですか?」
「シチューとご飯、玉子焼き、それとあの中から(と、おかずが並べてあるテーブルを指さす)好きな小鉢2つと。」おぉ、中々豪華じゃないですか!
「そしたら、シチュー定食で。」もともとシチューがお目当てなので、これ願ってもない組み合わせですよ。
それに、こんな感じで、おかずを選んでいく食堂って、調子に乗って選びすぎると、お会計が結構いいお値段になったりするから、800円はお手頃じゃないでしょうか?
では、早速小鉢を選びに行きましょうか。
じゃこおろし、ほうれん草のおひたし、切り干し大根、おからの炊いたん、小松菜の炊いたん・・・。あ、ひじきが美味しそう!

それと、もうひとつは何にしようかな・・・
(冷蔵ケースを指さして)
「そこのやっこでもいいよ。」とお母さん。
はい、それに決定です。

小鉢のおかずを2つ持って席に戻ります。
「ごはん、お待たせしました。」 
おぉ、結構盛ってくれてますよ(^^)
しかも、炊きたてのホカホカです。
「はい、シチューね。 玉子焼き、もうすぐ出来上がるから待っててね。」 
はい、これがこちら、かね又食堂特製のシチューです。
クリームシチューでも、コンソメスープでもありません。
うどん用の器くらいの大きさの丼に入っての登場です。結構ボリュームありますね。
カウンターの中では、親父さんが玉子焼きを焼いているのが見えますよ。

それからまもなくして、玉子焼きも出来上がって来ましたよ。

ネギが入った焼きたての玉子焼き。
これだけでもちょっと嬉しくなります(^^)
特製シチューとご飯、玉子焼きにひじき、冷奴とお漬物が付いて、ちょっと豪華な感じになりました。
シチュー定食、800円です。 
では早速、シチューをいただきましょう。
うん、なんとも言えない素朴な味わいがしますね。
見た目、薄そうに見えますが、塩味が結構しっかり効いているのでご飯との相性バッチリですよ。
なるほど・・・たしかにこれにうどんを入れたら美味しいでしょうね。

シチューの中には、結構たくさんのすじ肉が入っていますよ(^^)
牛すじ入りのシチュー、でもけっしてビーフシチューではありません。
そして、たっぷりの玉ねぎと大きめに切られたジャガイモがゴロリと。

なんでもこのシチュー、出汁は一切使わずに、牛すじと玉ねぎ、じゃがいもから出た出汁に塩のみを加えて煮込んでいるのだとか。
この素朴で懐かしいような味わいのファンもけっして少なくないのでは・・・。
飽食時代で、なんでも手に入るようになった今、味わいだけの話をすると、クリームシチューやビーフシチューなどのほうがずっと美味しいかもしれません。
でも、戦後間もない頃、肉なんて簡単に手に入らなかった頃に手に入れた牛肉の端っこの部分やすじ肉でと玉ねぎ、じゃがいもと一緒に煮込み、塩のみで味をととのえ、ここまでの味わいにするにはとても大変だったのでは・・・。
戦後、物がない頃のご馳走だった味わいのシチュー。
一度体験してみて下さい。
そのシンプルな味わいは、どこか心を打たれれるものがあるかもしれません。

【かね又食堂】
住所:大阪市北区黒崎町12-15 MAP
電話:06-6356-2239
営業時間:9:00~18:00
煙 草:
定休日:日・祝
※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認して下さい。
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- 2013/08/08(木) 17:44:11|
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